Update:2021/7/26 俵山無名塾

俵山無名塾

原点は陶芸教室

俵山無名塾で日々作陶に励まれる陶芸家の作花靖之さん。以前は、技術者として働くサラリーマンでした。
20年間努めて退職し下関の実家に帰られた際、市内の美術館で「陶芸教室」が開催されるのを知りました。「何かおもしろそうだな」と軽い気持ちで参加したのが作陶を始めたきっかけです。
それまでは、陶芸に興味を持っているわけではありませんでした。
しかし、森野清和先生の川棚の『黄孫窯(こうそがま)』の陶芸教室に想像以上の衝撃を受け、瞬く間に陶芸に魅了されました。
それから日々作陶に打ち込み、森野清和先生に弟子入りをして、多くのことを学びながら俵山に工房を持つことになったのです。

自然の奏でる音に包まれ、無意識のうちに優しい作品へ

作花さんが使用する陶土は、主に萩土、信楽の土を使っています。
最近では、豊北町阿川周辺で採土し、水簸(すいひ)したオリジナルの土を使った作陶に取り組まれています。 日常生活用の陶器を主に製作しているそうですが、「ランプシェード」や「オブジェ」など新しい作品にも挑戦されています。
古くから受け継がれている伝統工芸品の魅力を多くの方に知っていただきたいと願いながら、日々の作陶に励まれているそうです。

お客様のニーズに合った作品作り

完成した作品のほとんどを県内のイベント等に出店し販売してきました。
対面でお客様とお話していると、若い方にも伝統工芸の深みや良さなどが伝えることができ、作品を買って頂けるようになりました。また、同時に「こういう形のものがいい」「こういうデザインはできないか」などお客様のご希望を取り入れた作陶もされています。

「癒し」を楽しむ

取り出した冷たい土をろくろにのせて上下に練りはじめたときから、張り詰めた空間の中に癒しのような心地よさが起こり始めます。
作陶は作花さんにとっては必要な時間であり、時間が経つのを忘れてしまうくらい、作品作りがとても好きなのだそうです。
「作品が誰かの手に触れ、毎日喜んでお使い頂いたり見て頂けると、この上なく嬉しい気持ちでいっぱいになります」と作花さん。
俵山での工房の裏手には木屋川が流れ、夏にはホタルが飛び交います。
自然が奏でる音色に包まれて無意識のうちに優しい作品へと繋がっていくことをいつも願いながら作陶されています。

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