Update:2021/9/28

漆のある丁寧な暮らし

漆の器といえば、私が結婚した折に母から譲り受けたお重箱を思い出します。
母も祖母から譲り受けたもので、丁寧に扱っていたのか綺麗で色も輝きも新品のようでした。お花見、運動会、お正月などの行事の際はお重箱に料理を盛り付け、食卓に置くと華やかで気分も高揚します。器を漆のお重に変えただけなのに、なんとも不思議です。代々、こんなシーンを繰り返してきたのかなと思いを巡らすと、考え深いものです。
大切に引き継がれてきた重箱だから、これからも大切に輝きを守っていきたいと思います。

漆のお手入れ方法

意外に漆のお手入れ方法は簡単です。通常通り食器洗剤でスポンジでやさしく洗い、布巾で拭くだけなのです。汚れはスッと落ちていきます。
長時間、水がある状態は好ましくないので、洗った後すぐ拭きあげるのですがこの時、どんどん艶が増し、発色しツヤツヤの黒に金の装飾、内側の赤の輝きがどんどん増していくように感じていくのです。心豊かな穏やかな時間です。
器を育てる」とよく言われますが、漆は長く使うにつれ、だんだんと変化していき、しっくりと手に馴染んでいく、なんとも言えない質感に育ちます。その変化を楽しみたい、こんなゆとりのある丁寧な暮らしを楽しんでいきたいと思います。

丁寧な仕事の逸品

漆の器の使い方

漆は扱いにくいと思われると思いますが、殺菌防カビ効果もあるようで運動会やお花見などお弁当の痛みが気になる時期には最適な器なのです。
気を付ける点は以下の通りです。
・電子レンジは使えません
・硬いスポンジでゴシゴシしてはいけません
・長時間水につけ置きしてはいけません
・直射日光にあたらない食器棚に収納してください
・長期間、乾燥状態にならないよう適度に使用してください

丁寧にお手入れされた漆のお重

NENZURUでは、仏壇・仏具の職人が、長年培った漆塗の技術を使って、普段使いのモノからインテリアまで新たな作品を制作しています。モダンで味わい深い漆のすばらしさを届けていきたいと思います。
また、近年増えてきたマンションのリビングや寝室に置いても自然な仏壇の提案、仏壇の配置や飾り方、お手入れ方法などの素朴な質問まで、正しい知識をもった「仏事コーディネーター」がお答えします。


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